1. 2021/06/03(木) 11:46:46
「あの人怖い。もう遊ばない」。みちさん(仮名、40代)の長女(4)は1年半ぶりに父親と会った後、思い詰めた表情で言った。
みちさんはすでに再婚し、長女は新しい父になついていた。だが面会した父親は「僕がお父さんだよ」と繰り返し、抱いたりなでたり。長女は直後から精神的に不安定になった。
面会は父親が家庭裁判所に申し立て、審判で取り決められた。みちさんは「もう少し成長してから」と主張したが、裁判官は「会いたいと思わせるのが務めだ」と諭したという。
次の面会日、みちさんはなだめすかして長女を連れて行った。帰り道、長女は「怖いって言ったじゃん。なんで!」と絶叫した。「謝るしかなかった」。みちさんは声を震わせる。
出典:www.nishinippon.co.jp
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会いたいか、会いたくないか。子どもの答えには相応の理由があり、状況によって変わることもある。両親の対立のはざまで、子どもの心は置き去りにされがちだ。小川教授は「どんなに幼くとも子どもの真意をしっかりくみ取るべきだ」と話す。
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別居や離婚により離れ離れに暮らす親と子が限られた時間を共に過ごす「面会交流」。会いたい親と会えず寂しい思いを募らせる子どもの心を守るのが本来の目的だ。だが全ての子どもが面会を求めているとは限らない。無理に会わされてかえって子どもが心に傷を負う事例もあるとして面会のあり方を問う声が上がっている。