1. 2019/12/07(土) 21:53:12
「内密出産」は2014年にドイツで始まった制度。子どもが一定の年齢に成長してから母親の身元を知らせ、母子の安全を図りながら出自を知る権利を担保する。慈恵病院は国内での内密出産制度の実現をめざし市や国に協力を訴えてきたが、子どもの戸籍作成や特別養子縁組などで課題があると指摘する声もあり、制度は整っていない。
蓮田健・副院長によると、まず匿名での出産を希望する妊婦から相談を受け付ける。病院側の説得でも妊婦が身元を明かさない場合は、何年後なら身元を明かしてよいかなどを取り決める。妊婦は病院内にある「新生児相談室」の室長だけに身元を明かし、仮名のまま妊婦健診を受けたり、出産したりできる。費用は病院が負担する。
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親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営している熊本市の慈恵病院は7日、予期せぬ妊娠をして匿名を望む母親が、病院にだけ身元を明かした状態での出産を受け入れると発表した。すぐに実施する。子が後に自分の出自を知る権利を病院が独自に保障する仕組みを設けるといい、事実上の「内密出産」となる。