1. 2018/12/23(日) 18:04:05
クリニックの門を叩いた加藤だったが、予想もしていなかったことをドクターから告げられた。夫の男性不妊─。
加藤「あのとき、主人は私の付き添いで行く、くらいのスタンスでクリニックへ行ったと思います。そこで、卵子の老化ということを教えていただき、旦那さんも調べたほうがいいと言われて、検査を受けました。そうしたら……」
西川「男性不妊だったと」
加藤「主人は性欲があって射精ができていれば男性不妊なんてないと思っていたんです。でも、精子の運動率とか正常形態が、と説明されてポカーンとなってしまって」
西川「ひと昔前は、妊娠を阻害するものは女性側に大半あると思われていましたが、実際は不妊症の原因の48%は男性側にあります。男性は自分は大丈夫、と思っている人がほとんどですけど」
加藤「当時は私も妊娠できないのは、タイミングが合わなかったのかな、ぐらいにしか思っていなくて、まさか主人に問題が、なんて考えてもいませんでした」
出典:jprime.ismcdn.jp
加藤「流産したときは“悲しんでいるヒマはない”という思いだけで、がむしゃらに不妊治療に没頭していました」
西川「流産してしまったつらさに浸っていると、次に向かう時間がなくなってしまうと」
加藤「そうです。流産してしまったのも卵子の老化が原因かもしれないし、“何も知らなかった私が悪い”って自分を裁くことしかしていませんでした。
でも、あるときに堰(せき)を切ったように涙がバーッと出てきて。すごく頑張っている身体にお礼も言わずに、責めることばかりだったなと気づいたんです。結果として私は愚かだったかもしれないけど、自分なりに一生懸命やってきたでしょ、って思えたんです」
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少子高齢化社会と呼ばれて久しい日本。第1子を出産する初産の平均年齢も年々上がり、'15年では30.7歳に。『高齢出産』と呼ばれるラインは35歳からだが、厚生労働省が'14年に発表した人口動態統計によると、35歳以上で出産した女性は4人に1人(26%)、そのうち初産は7人に1人(14.3%)で、高齢出産は決してレアなケースではなくなってきている。40歳を越えて、不妊治療の末に2人の子どもを授かった加藤貴子(48)もそのひとり。高齢出産ゆえの苦労や悩んだことを、週刊女性の不妊治療記事でおなじみの、『西川婦人科内科クリニック』の西川吉伸院長(62)との対談で振り返ってもらった。