1. 2018/04/01(日) 20:41:32
なぜそこまで“少女漫画映画”は量産され続けるのか。そこには映画がヒットすること以外にも多くの目標が存在し、それがきちんと達成されているからに他ならない。その最たるものは、いわずもがな“キャスティング”だ。主要ターゲットである10代・20代に刺さる人気俳優をキャスティングすることで劇場に足を運ばせることができ、さらに学園モノの特性を活かして主要キャラクターの友人役で売り出し前の若手俳優を出演させ、次につなげるという流れが完成されているのだ。
(略)
メリットはそれだけではない。少女漫画の基本プロットは「学校」を舞台にした「恋愛」ものが中心。それだけ現実的なロケーションで作り出すことができ、制作のコストパフォーマンスも悪くない。おかげで幅広いターゲットを視野に入れなくとも、一定のターゲット層(10代・20代女性が中心なのはいうまでもない)に刺さるものが出来上がれば、口コミによってヒットへ繋がる可能性も秘められているわけだ。
+7
-55
映画には常に“トレンド”が存在している。たとえばハリウッドでは一時期、往年の名作のリメイクが相次ぎ、現在は続編やフランチャイズ作品などのいわゆる“ユニバース化”が定番化している。それは日本の映画界でも例外ではなく、テレビドラマの映画化が主流だった“ゼロ年代”が終わり、あと2年ほどで幕を閉じようとしている“テン年代”の日本映画界は「漫画の実写化」で作り上げられている。