-
26. 匿名 2015/10/31(土) 17:14:15
家庭の事情があって、当時高校生の私と祖父がマンションでふたり暮らし。
そのマンションは、いずれ家族全員で住む予定だったのだけど、先に私と祖父だけ住み始めていました。
季節は秋。もうすぐ年の瀬という時でした。
長年連れ添った祖母が四ヶ月前に亡くなり、
住む環境もガラリと変わった祖父。
せめて、祖父が寂しい思いをしないようにと、
高校に通いながら朝ごはんと夕飯を作って、
私がいる時は、ふたりで笑って楽しく過ごしていました。
試験勉強も見てもらってたっけな。
ある日、祖父が「桜が咲いたら友だちを作りたい」と呟きました。インドア派な祖父で、その言葉にはビックリしたけど、「じゃあ、早く春になるといいね」と相槌を打ちました。
そして、12月下旬の早朝。クリスマス目前という時に、
祖父は眠るようにしてソファの上で亡くなっていました。(布団で寝てたはずなのに、なぜかソファに)
友だちを新しく作るという目的は果たせなかったけど、天国で祖母に会えたかな。私は祖母の代わりにはなれないけど、少しでも楽しい日々を過ごせたかな。
そんなことを思い出しました。
長くなって申し訳ない。この季節になるとそんな記憶がよみがえってきます。+64
-1
削除すべき不適切なコメントとして通報しますか?
いいえ
通報する