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13632. 匿名 2024/05/07(火) 14:03:36
>>13430
素直になれない君たち🍃②
⚠️オチなしヤマなしイミなし
「あ、風柱様おかえりなさい」
「本当に来やがったのか。待て、なんでテメェが俺の屋敷で飯を食ってんだ?」
「待ちくたびれたので先に頂いています。風柱様も食べましょう」
「………食ったら稽古するぞォ」
「はーい」
稽古をつけてほしいとガル田が風屋敷に来てついでにご飯も…なんてよくあること。呆れながらもやっぱりほら「もう来るな」とは言わない。ご飯を一緒に食べることも本当は嬉しいんだろう。素直じゃない───
「踏み込みが甘い!俺を殺るつもりでかかってこい!」
「逆にこっちが殺られそうなんですけど!」
「俺はそのつもりで打ち込んでるからなァ!」
「こわっ!」
木刀での打ち合い稽古。物騒なことを言ってるけど、ガル田の顔には絶対に当たらないように打ち合っている。そういうところ優しいんだよな───
「休憩!休憩しましょう!」
「だらしねェな。茶ァ持ってきてやるから待ってろ」
「風柱様、優し~」
「黙れェ」
稽古の合間に柱自らが下級隊士にお茶を出すなんてありえない。でも、ガル田に対しては面倒見の良さが出てしまうらしい───
「おい、ガル田………って寝てんのか?こいつ人に茶ァ持ってこさせときながら……はァ……」
ぶつくさ言いながらも起こすこともせず、自分の羽織をガル田の膝にかけてやる。寝ているガル田を見る眼は優しい───
いつもそんな眼差しで見てやればいいのに。本当に不器用な男だ───
つづく🍃
+24
-9
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13736. 匿名 2024/05/07(火) 18:34:55
>>13632
──そんな不器用な実弥が大好きだ
寝たふりして羽織をかけてもらえば、隊服の袖丈をこっそり拝めるかもしれないね──+17
-3
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14178. 匿名 2024/05/08(水) 14:02:35
>>13632
素直になれない君たち🍃③
⚠️オチないかもヤマないかも
「………うわぁ、私寝てました?」
「おォ。ぐーすかとなァ」
「すみません……って寒っ!」
「今日は風があるからなぁ。外で寝てりゃあ寒いわなァ」
「いやいや!分かってるなら何か掛けてくれるか起こすかしてくださいよ!」
さっきまで自分の羽織をガル田の膝にかけてやってたのに……ガル田が起きるのを察知してサッと羽織を取って羽織ってしまった。なにやってんだ本当にこの男は───
「私が風邪ひいたら風柱様のせいですからね~」
「知るか。そんな軟弱でもねェだろ」
「か弱い女の子ですけど」
「か弱い女は人の屋敷の縁側で堂々と寝たりしねェんだよ」
「あ!私が寝てる間に変なことしてないでしょうね!」
「はァ!?テメェみたいな色気の無いやつに誰が手ェ出すか!」
よくもまぁそんな言葉が出るものだ。ガル田が寝ているのをいいことに、ずーっとガル田の寝顔を眺めていたくせに───
「あー!そんなこと言っちゃいます?これでも私モテますからね!?」
「はっ!馬鹿も休み休み言え」
「つい先日もモブ山田に告白されたばかりですから!!」
「…………誰だァそいつはァ」
おっと?なにやら雲行きが怪しくなってきた?強面の顔が更に恐ろしい顔になってきている───
ほら、さっさと素直になって想いを告げないから他の男に取られそうになる。さぁどうするんだ風柱───
つづく🍃+23
-7
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