ガールズちゃんねる
  • 11154. 匿名 2024/05/03(金) 12:53:50 

    >>10968
    ⚓️間に合うかな……🐍
    なんとか書きたいです💦

    +22

    -2

  • 13506. 匿名 2024/05/07(火) 02:21:26 

    >>10968
    無事に書き終われるか不安ですが、お題ワードの魅力に釣られて書いていきます。
    ⚠️過去については、大幅に捏造です
    ⚠️何でも許せる人向け
    ⚠️最初の舞台は明治40年(🐍様は満12歳)。義務教育期間が延びる境目の年代なので注釈をつけると、高等小学校3年は小学校令改正後でいうと高等小学校1年(満12歳スタート)にあたります。

    『初恋薊、其は奸計の秘鑰』
    1
    明治四十年、穀雨。
    「ガル子、良いところに来た」
    高等小學校󠄁から、師範の邸に寄るなり、そう言われた。
    師範は私の育手だ。今は片目を失っており、もう片目もそれほど見えてはいない。
    鬼殺隊士を目指す者は、育手と生活を共にすることが多いと聞くが、私は自宅から高等小學校󠄁に通い、終わったらここに来る。刀や呼吸を習い、目の不自由な師範の代わりに食事の準備を済ませ、そして帰宅するのが日課だ。

    「?、いかがされましたか、師範」
    「お前に頼みがある」
    「?、はい、何なりと」
    「今日から、ここで一人預かる。私はほぼ盲いて、その子の慣れぬ生活の助けになれん。暫くこの家に住み込んで、ここから學校へ通ってはもらえんか?」
    生活も助けてあげられないのに、何故一人預かるのかしら。師範とその子、二人とも不自由するじゃないの、とは思ったけれど、何か事情があるのだろう。

    そう考えると、断れない。基本的に、私はお節介なのだ。
    師範は両親の育手でもあった。言い換えれば、師範の言うことに、両親は逆らわないので、親の意思は確認せずに引き受けていいはずだ。
    「はい、師範。仰るとおりに」
    畳に手をつき、頭を下げる。

    ***

    「では小芭内、こちらへ」
    その子の華奢な体躯や首元の蛇より、廊下側ではなくおつぎ(※次ノ間)の襖が開いたことに驚いた。師範はいくら弟子でも、初めて来た子を「家来が控える間」に通す人ではない。実際、あの部屋はほぼ物置だ。
    あの子が「自分から」おつぎに居ることにした?
    (控えめな子なのね、気をつけないと)
    俯き加減のその子に、下ばかり向かせてはいけない。なんたって私は姉弟子だものね。

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