ガールズちゃんねる
  • 30. 匿名 2022/09/15(木) 12:43:47 

    >>3
     中野先生の新刊「奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵」で、フランス革命に代表される「抜本的改革」の愚かさについて解説されています。

     なぜ、抜本的改革が間違っているのか。理由は、人間の脳が「社会全体」の複雑な構成要素、関係等を全て把握できるほど、容量がないためです。

     電力サービスを例にとると、LNG採掘現場からコンセントまで、膨大な要素が繋がっている。その全てについて理解している人は、一人もいないとのことです(と、電力マンたちは口を揃えて言っていました)。

     無論、表層上のことは理解できます。とはいえ、現場の作業レベルに落とし込むと、電力サービス(だけではないですが)について「全て」を理解することは、人間にはできないのです。

     ライフライン一つとっても、そうなのです。さらに膨大な要素、情報、手法が複雑に絡み合った「人間社会」を、たかだか一人間の脳みそで「全て」把握することは不可能です。結果、「改革」の多くは「本当に必要なもの」「失ってはならない大切なもの」までをもぶち壊してしまう。

     だから、やめときなさい。過去から続いてきたものは、とりあえずは「マシ」という理由で続いている。ならば、どうにもならない部分だけメンテナンス(保守)する方が、グレートリセットよりもはるかにマシだろ。

     というのが、エドモンド・バーク以来の「保守主義」だと思うのですよ。
    フランス革命、ポル・ポト政権...「抜本的改革」がことごとく失敗するワケ | Web Voice
    フランス革命、ポル・ポト政権...「抜本的改革」がことごとく失敗するワケ | Web Voiceshuchi.php.co.jp

    保守の元祖と言われているイギリスの政治家エドマンド・バークは、18世紀の古典『フランス革命の省察』の中で、すでに「抜本的改革」の問題を見抜いていたという。


     例えば、「農業改革」「農協改革」を推進している連中は、食料安全保障について完璧に無視していた。もしかしたら「故意」だったのかも知れませんが、2015年以降の農協改革の議論で、食料安全保障の議論は全くなかった。

    結果的に、日本は食料危機に陥った(過去形)。

     食料安全保障一つとっても、「全て」を理解している人間はいない。何しろ、ことは食べ物の問題にとどまらない。

     我々は、何を食べているのか。もちろん、農産物を食べているわけですが、実は「化石燃料」も食べている。肥料は、リンやカリを外国から輸入し、製造するために、膨大な化石燃料が消費されています。さらには、農地でトラクターなどを動かすためにも、化石燃料が消費される。生産された農産物が我々の手元に届くまで、加工、運送、小売り等の事業で使われる電気は、化石燃料(主にLNG)を燃やすことで発電されている。

     我々は化石燃料を食べている。異様にエネルギー効率が高い化石燃料(特に石油)なしでは、我々は現在の生活レベルを維持するエネルギーを獲得できない。

     といった「事実」を理解し、「農協改革」を叫んでいた人は、一人もいないと思いますよ。

     私は鳥瞰的に、マクロ的に全体の流れは理解しています。だからと言って、例えば「天然ガス採掘現場の作業」「LNG化のプロセス」「肥料の製造工程」などなど、全く知りませんよ。

     全てを理解していない以上、抜本的改革などやってはならない。というか、実際にやるとろくなことにはならない。

     90年代以降の日本国民は、「改革」の愚かさを嫌というほど味わった。それにも関わらず、思考停止的に「改革は善」と考える国民が減少していないとなると、そんな国は普通に亡びるでしょう。

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  • 50. 匿名 2022/09/15(木) 13:48:16 

    >>3
    また始まるよこの国

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