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200. 匿名 2019/05/18(土) 22:17:00
世界の児童文学かな~
どうしても
母親目線で見てしまう。
例えば
ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」
とにかく、大人びたエーミールは嫌な少年だったけど、でも、盗みを働いて、エーミールの宝物の標本の蝶を台無しにした主人公が悪いのだし
「あなたはエーミールに謝らないといけません」とキッパリ言い切った主人公の母親の気持ちになってしまう。エーミールに酷いこと言われて(当然だけど)傷ついた息子に黙ってキスする…………身を切るような思いです。
「若草物語」のマーチ婦人!
子供の頃は姉妹の目線で見ていたけど、今はマーチ婦人の目線。19世紀末の東部のアメリカ白人の階級社会で、夫が保証人倒れで財産を喪った中で貧困になりながらも、階級闘争に奮闘する姿が…………
お金はなくても、中流以上の階級のプライドは絶対に無くさない!
お金はなくても、下層の貧困家庭に対してボランティアに勤しむ。自分等が食べられなくても、下層の者に施しをする。隣の家の上流階級の家庭とは同等に振る舞う。けっして卑屈にならない。
だらだらした紗のドレスしかないと長女が笑われても、若い人に対して下品な考え方をする…………と上から目線。女の身で働くなんてと軽蔑されても、自立するのがアメリカ婦人!とあくまで強気!とにかく、お金がなくてもそれなりの「名家」であることの強く拘り!
白人のプライドってどんなことでもへし折れないんだ…………と今読むと本当に感心します。それは強い信仰心に裏打ちされたものだけど、日本人にはない強さ。
そして、厄介なことにこのての人種は「郷に入れば、郷に従え」が全く通用しません…………
例えばマーチ婦人が日本に来ても、この調子でしょうね。可愛そうな野蛮で未開な黄色い人達を教育してあげましょうって上から目線で接することでしょう…………実際にこの時期は日本では江戸末期から明治初期、ここいう白人たちが大勢やってきて、日本のあちこちに学校を建ててましたね。
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