1. 2016/03/28(月) 16:27:31
「あのとき」と「今」。いちばんの違いは、インターネットの有無ではないか。何か失態を犯せば、その日のうちに日本中に拡散される。匿名ゆえの罵詈雑言に終わりはない。しかも一度広まった“噂”や“画像”は二度と回収できない。
もちろんネットの恩恵は充分すぎるほど受けているから否定できないが、ネットがなかったからこその人間関係もあった。
コラムニストの辛酸なめ子さんも続ける。
「芸能人への幻想が保たれていましたよね。好きなアーティストのことを知りたければ、ライブに行ったり、出待ちして情報を収集していました。それにSNSやLINEがないので、人とかかわるには直接会うしかなくて。バンドの練習や友達との遊びは、交換ノートや家の電話を活用していました。だから人間関係がディープでリアリティーがありました」
この年の流行語大賞に『セクハラ』が選ばれている。しかし、今ほどのハラスメント社会では決してなかった。
出典:livedoor.blogimg.jp
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『1989年のテレビっ子』(双葉社)という本が、当時テレビっ子だったR40世代を中心に話題を呼んでいる。 1989年といえば、世界を見渡すと、パワーバランスが大きく変わった年でもある。音楽評論家の湯川れい子さん(80才)は、非常に印象的な年だったと回顧する。「あの年のことは本当によく覚えています。1987年にデヴィッド・ボウイが、独・西ベルリンで野外コンサートを行って、東ベルリン側へスピーカーを向け、ドイツ語で若者たちへ自由を伝えた話は有名ですが、それもあって、1989年の11月にはいよいよベルリンの壁が崩壊するわけです。翌12月には米ソ首脳会談が行われ、ブッシュとゴルバチョフが冷戦終結の握