1. 2025/06/24(火) 18:20:59
■「トイレが、風呂が、トイレが、風呂が」かみ合った議論がなされていない
白川:手術なしでの性別変更を割とハードルなく広く認めるべきだという考えと、極端なことを言えば、生まれた時の戸籍の性別で分けようという考えの両極端なところが対話すらなされていないというのが、仲岡さんが見る現状ということですかね。
仲岡:やっぱりどっちもね、私は不十分だと思っていて。要件だけなくして、その後の運用を考えないのはおかしいと思うんですよね。法律が変わるということは、その後修正を入れなきゃいけない部分というのは必ず出てくるわけです。どんな法律でもそうですが。
他方で風呂の問題ばっかり取り上げて、トランスジェンダーへの偏見とかヘイトをあおる、これもおかしいんです。
ですから私みたいな法律の専門家とか、研究者、実務家が知恵を出し合いながら、合理的な修正の必要性がどこにあるのかよく議論しながら、必要なルールやガイドラインを作っていく。これが今必要なことじゃないかと考えています。
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「手術なしで性別変更」を日本ではじめて認めた広島高裁判決から約1年。トランスジェンダーを公表する仲岡しゅん弁護士は、戸籍上の性別と身体的特徴が必ずしも一致しない人と一緒に生きるうえで「かみ合った議論がなされていない」といいます。