1. 2025/06/06(金) 12:04:20
夫妻の働き方にはある共通点がある。それは、いずれも第三者が介在する雇用ということだ。
ナオキさんの場合、実際の勤務先とは別に、間に請負会社や派遣会社が入っている。妻のほうも家事代行サービスやアプリ事業者などの有料職業紹介事業者が介在している。日本の雇用はいつの間にこんなに複雑になったのだろう。
ナオキさんは「昔の口入れ屋と同じ」と批判する。口入れ屋とは江戸、明治時代の職業あっせん業者のこと。人身売買やピンハネの温床になるとして禁止されたが、現在は規制緩和により、労働者派遣や有料職業紹介など一部事業の参入が認められた。
しかし、ナオキさんに言わせると「違法だったことが合法になり、堂々とやれるようになっただけ」だ。
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仕事は何時に終わるのですか? 私の質問に対し、ナオキさん(仮名、57)は困ったような表情を浮かべ、こう答えた。「会社に行ってみるまでわからないんですよ」。 ダブルワークをしているというナオキさん。1つめの仕事はアルバイトとして働く物流倉庫勤務で、契約上は朝9時から夕方5時までだ。しかし実際には、当日の朝、「今日は〇時まで」と、定時よりも早い時刻を指定され、帰宅させられるのだという。