1. 2025/05/26(月) 09:19:22
現代の大都市に火山灰が降り積もった場合、電気・水道・ガスのライフラインはすべて止まることになり、経済活動はもとより交通・通信も止まる。つまり、一時的に江戸時代のようになるということだ。
かりに1707年の宝永噴火と同規模の噴火が15日続いたと想定すると、富士山東部の静岡県御殿場市では1時間に1〜2センチメートルの火山灰が降り続き、最終的に120センチメートルに達する。
また、富士山の山頂から80キロ離れた神奈川県横浜市では1時間に1〜2ミリメートルの火山灰が断続的に振り、最後には10センチメートルの厚さになる。これは江戸時代の記録とほぼ等しい数字である。
さらに90キロメートル離れた東京都新宿区では噴火開始の13日目から1時間に1ミリメートル降り、最終的に1.3センチメートル降り積もる。
これにより、富士山の周辺では建物の倒壊などの被害が出るほか、噴火から10日過ぎには富士山から100キロメートル以上離れた首都圏の全域で、道路・鉄道・空港・通信・金融などあらゆる方面で影響が出る恐れがある。
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南海トラフ巨大地震や富士山噴火が近い将来起きる、と言われてもピンときていない読者も少なくないだろう。しかし、地球科学の専門家で、京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏は「南海トラフ巨大地震は2030年代に必ずくる。しかも、富士山噴火を誘発する可能性は極めて高い」と断言する。