1. 2025/05/25(日) 14:10:41
「2種免許というのは、ある意味でタクシードライバーにとっての『勲章』だと私は思っています。一般のドライバー以上の運転の精度が求められ、そこをクリアしたうえで得たもの。それを『3日でも取れる』としてしまうと、『タクシー運転手なんて誰にでもできるんだよ』という方向のなか、勲章的なものの価値を下げることにつながると思います」
勲章の価値が下がれば、それを得たいという人は減り、ますますなり手がいなくなる。
(中略)
「教習時間が減れば教えてもらえることも減るので、技量面での懸念がないとは言えないでしょう。加えて大事なのが気持ちの部分です。勲章の話とも通じますが、『自分はしっかりとした教育を経たうえで2種免許を持っているんだ』という自負の部分。安全というものに対する気持ちの深さ。ここが実は大事なんです。『簡単に取れるよね』となれば『教習を受けても受けなくてもあんまり変わらないんじゃないか』という感覚も生まれ、安全面で当然、マイナスに働いてしまうと思います」
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タクシーやハイヤーの運転に必要な「普通2種免許」が最短3日で取得できる──。警察庁が4月17日に明らかにした、受講すべき教習時限数を削減する道路交通法施行規則改正案。「タクシー運転手が不足している」ことへの対策として教習時限数を現行の40時限から29時限に減らし、取得までの最短教習日数は6日から3日に短縮されるというもので…