1. 2025/05/13(火) 09:57:25
■バリバリと働く女性から聞かれる愚痴小島:真理子さんは日本の私立女子校から英語圏に留学して、オーストラリアの大学を卒業してBBCに就職したんですよね。英語得意でも普通BBCには就職できませんよ! そういうバリバリ優秀な女性は、パートナー選びでつい「私以上の男性でなくては」とプライドが発動してしまうのこともあるのでは? デキる女性は「夫が使えなくて」とぼやきがちですよね。使えないって言い方はひどいけど、頑張っている人ほど「仕事も家事も育児もなんで夫は私みたいにサクサクできないのか?」と苛立つことが多いのかもしれない。
大井:うーん、でもお互いに得意なこともあれば苦手なこともありますしね。「夫が使えなくて」っておっしゃっている方たちのご家庭の事情はわからないですけど、もしかするとうちはヘルパーさんを雇っているというのも大きいかもしれません。日曜日だけはヘルパーさんがお休みなのでお皿を洗わなきゃいけないんですけど、家事とか掃除洗濯は完全に外注ですから。家事のことでモメないんです。バリバリと働いてらっしゃる方が、自分は会社では尊敬されて、こんなにいい給料をもらっているのに、なんで家に帰ってきたら自分だけ皿を洗ってるの? という感じなら、「お前もやれ!」と思うのかもしれないですよね。私たちはその負の感情の理由となる家事がないから、これは私のほうが上手だけどこれは絶対相手のほうがうまい、といい感じにバランスが取れてるのかなと思います。
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エッセイスト・小島慶子さんが11年ぶりの夫婦同居の日々を綴る「愛夫記」。今回はスピンオフ企画! BBCキャスターの大井真理子さんをゲストにお迎えして「愛夫」をテーマにお話を伺います。