1. 2025/05/08(木) 16:39:34
内科医の私のところにやってくる受験生や社会人には、「なんとなく集中できない」「だるさがある」「風邪を何度も引いてしまう」と訴える方が少なくありません。しかし、診察しても特段問題なく、一般的な血液検査でも貧血などの異常は特に見つかりません。その症状の要因は個人によって異なりますが、私は重要な栄養素のひとつである「ビタミンD」不足が関係している可能性がある、とにらんでいます。<略>
ビタミンDの役割は骨を丈夫にするだけではありません。近年、脳の中にビタミンDの受容体があることが分かり、学習や記憶、感情のコントロールにも関わっていると考えられ始めています。ある研究では、ビタミンDの補給により血中濃度が高い10代の若者は、記憶力や集中力を問うテストで良い成績を残し、気分も安定していたと報告されています。
また、冬に気分が落ち込みやすくなる「冬季うつ(季節性情動障害)」とも関係があるのではないかと考えられています。日光に当たらないとビタミンDが不足し、それが気分の落ち込みにつながる可能性があるというのです。
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ビタミンCでもBでもミネラルでもない…日本人のほとんどが不足している「記憶・集中力アップ」の栄養素