1. 2025/04/23(水) 21:51:19
消費行動の変化はすでに数値として現れている。都市部では夕食の主食としてパスタやパンを選ぶ家庭が確実に増え、ごはんの登場頻度は低下傾向にある。小麦製品が割安で手に入る状況が続く限り、この傾向が逆転する兆しは見えない。主食という食文化の根幹にかかわる分野においてすら、価格が選択を支配しつつある。
農林水産省と自民党は、この変化に何ら有効な手を打ってこなかった。高騰した米価を緩和するための備蓄米の放出も、毎月少量ずつ市場に投入するという「その場しのぎ」に終始している。市場価格を下げる意志も構想も見えず、制度全体の見直しは棚上げされたままである。
主食の価格差が消費の習慣を変え、やがて文化そのものを浸食する――それが今、現実に起きている。57円というごはん一膳のコストは、もはや一般家庭にとって日々の食卓の選択肢として受け入れがたい水準となりつつある。日本人の米消費量は長期的に減少傾向にあり、今後その速度は一段と加速する可能性が高い。
このままでは、日本人の食文化は静かに、だが確実に変質していく。米を日常から切り離す生活が当たり前になり、やがて世代を超えて定着する。そのとき、かつて日本社会が共有していた「ごはんを炊く」という日常は、過去の記憶に変わってしまうのだろうか。
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日本人の主食であるはずのコメ。そのコメの価格が高騰し、家計を圧迫している。