1. 2025/04/06(日) 22:13:29
タクシー乗り場からタクシーに乗って目的地を告げるときに「近くて申し訳ないのですが……」と前置きして行き先を告げると、そこから運転士の愚痴が目的地まで延々と続いた。「お客さんを乗せるまでどれだけ待ったことか」とか、「近くて申し訳ないと思うならあえて口に出すな」など、とにかくネチネチと最後まで愚痴をいわれ続けた。
スマホアプリ配車サービスの普及で、多くの都市部ではタクシーの稼ぎ方は大きく変わっている。過去には深夜のロング(長距離利用客)がその日の稼ぎを大きく変えていた。しかしいま、都心部でのピークタイムは午前7時から10時あたりであり、この時間帯にどれだけ稼げるかが大切となり、勤務シフトもこれに合わせる事業者が多くなっている。
稼ぎ方が変わってきたとはいえ、近距離利用で嫌な思いをしたという声はいまだに絶えない。コロナ禍でいったん運転士が大幅に減ったあと、スマホアプリ配車の本格普及とタイミングを同じくしてタクシー運転士となったひとはタクシー運転士の約半分くらいともいわれている。まだまだコロナ禍前の稼ぎ方にこだわっている運転士がついつい近距離利用で嫌な顔をしてしまうのかもしれない。
デジタルツール導入でタクシーの営業環境が変わってきているのだから、そろそろデジタルの力でこの「近距離利用に嫌な顔される問題」を業界総出で解決する時期に来ているのかもしれない。
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いまだ近距離利用を嫌う運転手が多い印象を受ける日本のタクシー業界。