1. 2025/02/07(金) 10:52:09
――PTAは縮小傾向という学校もあるのですが、世の中のお節介も縮小されてもいいのでしょうか?そうですね、でも、どんな集団でも、一定数のお節介な人は必要だと思うんですよ。全員がお節介になる必要はありませんが、一定数は要る。昔からお節介なおじさん、おばさんというのは必ずいたわけですよ。
全体の15%くらい、大人7人に1人くらいの割合でお節介な人がいた。「早く結婚しなさいよ」とか「子どもはまだなの?」とか「仕事はうまくいってるの?」とか、よけいなことを訊いた。
もちろん多くの人は、そういうのを「余計なお世話だ」と思って聞いていました。だから、周りの全員がお節介だったら、ほんとうに迷惑だと思うのです。でも、一定数は必要だと思うんです。お節介な人は差し出がましいことを言いますけれど、言った責任はとってくれる。見合いの相手を探してきたり、仕事を紹介してくれたりする。
こういう議論をするときは、どうしても「善いか悪いか」の議論になるのですけれど、これは「善し悪しの問題」ではなく、「程度の問題」なんです。ゼロか100かという話じゃなくて、さじ加減の問題だと思うんですよ。お節介な人はいすぎても困るし、いなくても困る。
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――お節介というとき、ふと思いつくのがPTAです。共働き世帯の増加によって、ベルマーク集めの非効率さとか、その活動の繁雑さを嫌う人も増え「不要論」すら出ていますが……。