1. 2024/08/08(木) 15:53:50
■「恥」と捉える日本人
日本でたくさん見られる「平和の祭典に合わない」、「子どもに見せられない」といった声は少数。アンケートについては「開会式の演出に問題があると思ったか、という質問なら割合は変わったはずだ」との指摘はあったが、21年の東京五輪では、同じ質問で日本の人々の約56%が「失敗だった」と答え、逆に「成功だった」が約18%しかいなかったこととは対照的だ。
■批判の軸は主に「芸術性」と「公共性」
日本や欧米ほどオリンピックが過熱しにくい東南アジア各国は、それぞれの言語で見まわしてみたが、フィリピン以外は気難しい批判が少なく見えた。好意的な見方のコメントが多く、批判も「伝統的な要素が少なめ」というものが主体だった。
そうは言うものの、貧困問題が深刻な国とあって、開会式にかける膨大な費用に対する批判が少々見られた。これら各国の声は、統計を取ったわけではないので何も断定はできないが、キリスト教徒からのヒステリックな意見は別にすれば、おおむね「芸術性」で見るか、「公共性」で見るかで分かれた。
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パリオリンピックの開会式は、賛否が渦巻いたが、興味深いのは、母国フランス国民の反応で、「パリ五輪の開会式は成功したと判断できますか」というメディア上のアンケートに、18歳以上の回答者の86%が「成功した」と回答したことだ。「とても成功した」が44%で、「成功した」が42%。否定的だったのは14%で、「成功してない」が9%で、「まったく成功してない」が5%。フランス語の意見をSNSで見回って見たが、たしかに好意的な意見が多い印象だ。