1. 2024/08/07(水) 15:35:08
そもそも、ハラスメントが起きる背景には「キャンプの持つ特殊性」があると、佐藤さんは指摘する。
特殊性とは、経験や能力を持った指導者との間に上下関係が生まれやすいことに加え、子どもには何が起きたか理解できない場合があること、「グループの輪や空気」が優先され「キャンプはそういうもの」と許容されがちなことなどを意味する。
そのため、キャンプが終わった後に苦情を言いづらいといった問題もある。
佐藤さんは「まずは主催者側がこうした実情を把握し、ガイドラインを作成するなどして『ハラスメントを黙認しない』という意識を共有することが重要です。その上で、不安や不信を抱いている参加者がいないかを確認し、何かあったら相談してもらいやすいような環境を整える必要があります。参加する側も相談先がしっかりしているかを見極めてほしい」と強調する。
出典:cdn.mainichi.jp
+9
-3
夏休みになり、野外活動の団体などが主催する泊まりがけのキャンプに子どもを送り出す家庭も多いだろう。親元を離れて自然に親しむことは貴重な経験となるが、一方で保護者の目が届かない環境はハラスメントの温床にもなりやすい。