1. 2024/06/16(日) 21:20:11
県が佐藤さんを襲ったのが「稀グマ」であるかのように考えたのはなぜか。それは、本州史上最悪の獣害として知られる「十和利山クマ襲撃事件」を起こした、「スーパーK」を思い出さざるを得なかったからだろう。
十和利山クマ襲撃事件とは、'16年の5月中旬から6月にかけて、同じ十和田大湯エリアの山中に入った4人が死亡、4人が重軽傷を負った事件だ。すべての遺体が食い荒らされ、枯れ葉や土が覆うようにかけられていた。
「人間を襲撃し、食害したクマは主に2頭いました。1頭は、3人を食い殺したスーパーK。そして、もう1人を食い殺したのがスーパーKの母親。120キロ級と大型で、赤毛の雌グマです」
同年9月にスーパーKは箱ワナで捕獲され駆除される。ところが母グマは、様々なワナをかいくぐって生き残った。
つまり、「逃亡したスーパーKの母グマが、次々とスーパーKのような『人食いグマ』を産んでいる」という説だ。
「この十和田大湯の地域には、人間の味を覚えたスーパーKの系統が幅広く生息していると考えられます」(高橋さん)
人間の肉を食べるようになったと考えられる背景は以上の通りだ。だが、ここでひとつの疑問が残る。前述のとおり、ツキノワグマは臆病で警戒心が非常に強い。弱っている人や遺体ならまだしも、スーパーKや佐藤さんを襲ったクマのように、積極的に人を襲う個体が現れたのはなぜなのか—。
「10年以上前の冬に、八幡平のクマ牧場から逃げ出したヒグマがいたっていうのは地元では知られた話だ。そのヒグマが、ここらのツキノワグマと交配して子供を大量に作っているんだろう」(鹿角市の土木業者社長)
「牧場から6頭のヒグマが脱走して、従業員2名を殺したのです。4.5メートルの高さがあるコンクリート塀に囲まれていたため、普通は逃げられません。ただ、積もった雪が雪かきで一角に集中して投棄されていた。その雪が壁の上部から約1メートル下にまで達していたことから、ヒグマは雪を登って逃げ出したことがわかりました」(地元新聞社社会部記者)
駆け付けた地元猟友会によって、逃亡した6頭はすべて射殺されている。そしてその後、牧場の杜撰すぎる経営が取り沙汰されるようになった。
こうした管理体制を把握していた地元住民たちは、「報道されていないだけで、逃げ出したヒグマは他にもいる」とかねてから話題にしていた。
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高橋さんは、声を上げる余裕もないまま一目散に逃げだした。記憶に残っているのは、後方から聞こえる「助けて」という警察官のか細い声と、自分を追い越して逃げる消防隊員たちの姿だ。