1. 2024/05/09(木) 17:18:10
■フルリモートを条件に入社したのに……
30代のシュンタさん(仮名)さんも、会社側の急なフルリモート廃止によって、退社せざるを得ない状況に追い込まれた。
ちょうど第1子が生まれたタイミングだったこともあり、1年以内には妻の実家がある東北地方に引っ越して、地方に住みながらフルリモートで子育てと仕事を両立させる計画だった。
しかし入社後、半年もたたないうちに急にフルリモートの禁止が通告され、週3回以上の出社が強制になった。
■転職で「フルリモート」を希望する難しさ
「フルリモートが可能という条件の企業でも『先のことは正直わからない』『世の中の流れもあるので…』と言われました。
「今は子育ての時間は取れるようになりましたが、キャリアの悩みがすかっと晴れたわけではありません。
今でも前職のスタートアップの理念に共感する気持ちは変わっていません。ただ、共感する気持ちがあっても、僕の場合は周囲の環境がそれを許してくれなかった。
やっぱり、それぞれの社員が置かれた状況に応じて、働き方を変えられる職場が増えればいいなと思います」
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ツトムさんはコロナ期間中に第1子を授かり、リモートワークの合間を縫って子育てにも奔走していた。妻もフルリモートで職場復帰しており、お互いに主に自宅で仕事をしながら、夫婦で家事と育児を分担していた。 ツトムさんの会社が出社を勧めるようになったのは、まさにそんな時期だった。 「僕が出社する日は、保育園に子どもを迎えに行くために夕方6時前には仕事を終える必要がありました。 仕事を早く終わらせられるように、効率重視で作業しても6時直前になって仕事を振られたり、6時30分からの飲み会に誘われたりすることもありました」