1. 2024/04/01(月) 17:08:10
住居だけで考えるのであれば、ひとり暮らしは最もコスパが悪く、大勢で暮らせば暮らすほど共同で使える部分が増えて、パフォーマンスが上がっていきます。
食事については、外食をしているのであれば単純に2倍になりますが、自炊して2人分を作るのであれば、別々に自炊するよりも効率が良くなります。結婚をしたら外食が減って、お金も貯まるようになったし、健康的になったという話もよく耳にします。
交通費も、電車を使っていれば2人分で2倍ですが、車を使うのであればひとりを運んでも2人を運んでもかかる費用は変わりません。このように結婚して人数が2倍になることでスケールメリットを効かせられるようになる場面が増えてきます。
次に税金について考えてみましょう。
日本の制度は、独身者よりも夫婦、夫婦よりも子育て世帯のほうに優しくなっています。政府としては、国民にどんどん結婚して子どもを作ってもらいたいので、当然の措置といえるでしょう。
結婚して扶養の配偶者がひとり増えるだけで、税金は約10万円安くなります。
最後に健康保険料と厚生年金保険料を合計した社会保険料(東京都 協会けんぽ)を比較してみましょう。
会社員の場合、扶養家族が増えたとしても、その分の保険料を支払う必要はありません。
ということで、独身でも夫婦でも社会保険料は105万3144円で同じです。同じ金額で2人分の社会保障が得られるのですから、たいへんお得な制度といえます。
ちなみに、以上の説明は、会社員の扶養家族となった場合だけであり、妻も働いていて年収が130万円以上ある場合や、自営業(個人事業主)やフリーランスの扶養家族の場合には当てはまりません。その場合は、国民年金も国民健康保険も妻の分を支払うことになります。
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「結婚はコスパが悪い」という主張をよく見かけるようになった。しかし、それは本当なのだろうか? 山村秀炯氏が、生活費、税金、社会保険料、年金まで、最新のデータをもとに「おひとりさま」との比較検証を行なった。