1. 2024/03/27(水) 10:26:14
地価の上昇は、埼玉県や千葉県といった近隣にも及んでいる。東京駅までJR線で30分の埼玉県蕨市は、住宅地の上昇率が6・0%だった。地元で不動産会社を営む村田健悟さんは、「都心のマンションを希望していた人が郊外に流れてきている」と話す。不動産調査会社の東京カンテイによれば、22年の時点で、東京都、大阪府、愛知県以外で販売された億ションは450戸を超え、10年前の7倍となった。23年も高い水準を維持しているという。高松市や佐賀市でも来年の完成を目指して建設が進んでいる。
東京カンテイの井出武上席主任研究員は「賃貸物件の家賃も上がっており、同じ金額を払うのならば、資産にしたいという人が全国で増えている」と話す。
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住宅地の地価上昇は、3大都市圏や地方の主要都市にとどまらず、周辺でも拡大した。販売価格が1億円を超える「億ション」は、地方にも増えている。今後は、日本銀行のマイナス金利政策解除に伴う住宅ローンへの影響が懸念されそうだ。