1. 2024/03/18(月) 14:46:45
■インバウンドにも人気「ミキハウス」 海外の売り上げが国内を追い抜く
ミキハウスの国内店舗はピーク時の2005年には189店舗ありましたが、子どもの数に比例するように減少していき、去年には約半数の99店舗に。一方で、海外店舗はここ5年で倍増し、去年、100店舗を突破し、売り上げは国内4割・海外6割と、海外の売り上げが国内を追い抜きました。
■2010年の「上海万博」がきっかけで本格的な海外進出
(三起商行(ミキハウス)MD推進部 齊藤雅人部長)「上海万博に出店してミキハウスの従来のショップにお越しになるお客様が非常に増えて、こんな良いブランドがあったんだっていうことでお気づきになって、売り上げを伸ばしていった経験があったので、積極的に(海外)出店して舵を取っていこうという流れになりました」
中国でのミキハウス人気はすさまじく、2015年の百貨店では、買って、買って、買いまくる、「爆買い」する中国人の姿もありました。
出典:www.mbs.jp
海外店舗を拡大しているなかで、2022年に発表したのが、高級路線の「ゴールドレーベル」。ベビーカシミヤなどの素材を使っていて、一般的な商品と比べて約2~3倍高い価格設定です。なかでも目玉は、アンデス山脈に野生する動物から採取した繊維“ビキューナ”を使用したセーターやマフラーなどの商品。お値段なんと…ベビーマントで税込110万円!目玉が飛び出るほどの高額商品です。
出典:www.mbs.jp
出典:www.mbs.jp
ミキハウスの社長は、今の状況は想定外だといいます。
(ミキハウスグループ 木村皓一社長)「海外50%、国内50%と思っていましたけど、今は海外60%以上になってしまって、やはり考えていたよりも、日本の出生人口がちょっと減りすぎたかなと。今アジアの人が多いので、もっと全世界のみなさんに使っていただけるようになればなと思っています」
+82
-7
一方で、海外に打って出る子ども服メーカーもあります。Tシャツが2万円台、シューズ1万円台と、決してお安いわけではありませんが、海外からの観光客がひっきりなしにやって来るのは「ミキハウス」。 (カナダからの客)「ファストシューズから履き始めて、もう3~4足は履いてます。とても履きやすいので予算とかは考えていないです」 (中国からの客)「中国ではミキハウスのブランドが有名なので選びました。日本では中国より少し安く買えます」