1. 2024/03/02(土) 01:00:21
いつものように家を出たものの、幼稚園に着いても「行きたくない!」「車から降りない!」の一点張り。無理に行かせるのはかわいそう? 休ませた方がいい? ママと離れることに慣れるためには行かせた方がいい?と、私はおろおろしていました。
「行かない!行かない!」と叫び続けた娘が、そのうち泣き出しました。そんな母娘のもとへ駆けつけてくれたのが、幼稚園のベテラン先生でした。
ぼーぜんとする私に先生がかけてくれた最初の言葉が「お母さん、あなたはどうしたい?」でした。
「娘」ではなく、「私」?
出典:gendai-m.ismcdn.jp
「あなたがどうしたいか決めて。今日はお休みしてもいいし、預けたいっていうなら、私たちはちゃんと預かるよ。安心して帰っていいよ」
私の目を見つめるそのまっすぐな姿に、「あぁ、この人なら預けても大丈夫だ」と思え、ようやく「お願いします」と娘を託すことができました。
激しい行き渋りのあった日、お迎えに行くとあれほど泣いていた娘が、笑顔で戻ってきました。そして、この日を境に行き渋りはなくなりました。
たぶん、娘も私も「ここなら大丈夫」と思えたのだと思います。
このことに気づいたのは、あの日から1年以上たったある日のこと。娘が道端に咲いていたハルジオンの花を見て「まるちゃんが幼稚園に行きたくないって泣いた日あったでしょ?」と、あの日のことを鮮明に語りだしたからです。
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当時3歳だった娘が、まだ通い慣れていない幼稚園に行き渋りしていた頃…