1. 2024/02/25(日) 13:13:20
■ミスマッチが起こらない業態づくり
そうした問題を受けて、飲食店側はミスマッチが起こらない業態づくりに取り組みはじめている。先述の問題点は、店としては「最低限これくらい頼んでほしい」がある中で、注文量がそれに達しないということが根源にある。
それを解決するのが、例えば“60分4000円で食べ飲み放題”のような「時間制」の飲食店だ。店側からするとあらかじめ設定した単価が約束されている。お客側は、たくさん食べようが食べまいが自分の裁量なので「損した」と思うことがなくwin-winになる。
出典:newsatcl-pctr.c.yimg.jp
もうひとつ、「ファスト高級店」とも呼ぶべき飲食店が増えている。高級店のスペシャリテなど、その店の肝になる部分を抜き出し、サクッと短時間で低価格でファストフード感覚で味わえるような業態だ。
例えばすき焼きやうなぎなど特別感あるメインディッシュを、~2000円台で提供するような業態が登場している。お金もかかり、マナーや暗黙のルールを意識しないといけない高級レストランに行かなくても、気軽に美味しい部分だけ味わえる。
出典:newsatcl-pctr.c.yimg.jp
最近の時間制は60分や30分のような比較的短時間の設定が目立つことも特徴。これは短時間を効率的に活用したいというZ世代のインサイトにハマる施策だ。SNSにより迷い込んでしまうミスマッチな客層との事故を未然に防ぐ意味でも飲食店はこれからより合理化されていくのではないだろうか。
+24
-162
バーでグラスが空になっても平気で居座る、喫茶店でスイーツしか頼まない、居酒屋で飲み物は「水でいいです」……など、飲食店で守るべき暗黙のマナーを守れない若い世代の問題も最近よく聞く。