1. 2024/02/09(金) 23:09:32
内閣府が16年の就業構造基本調査を基にした推計では、ダブルケアラーは約25万人。うち約17万人が女性とみられる。心身面や経済的な負担が大きい一方、育児と介護の両方に詳しい相談先は限られるため、孤立しがちだ。(中略)
ソニー生命保険(東京)が昨年10月、ダブルケアに直面しているか、過去に経験した計1000人を対象にした調査では、負担に感じること(複数回答)は精神的負担(55.2%)が最も多く、家事の負担(31.4%)、体力的負担(30.7%)が続いた。
1日のうち、休養やくつろぎに充てられるのは平日が平均2.2時間。休日も3.7時間にとどまり、十分に休める時間がないことがうかがえた。コロナ禍の影響については、子育てもそれ以外のケアも「負担が増えた」という回答が3割以上だった。
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育児と介護が同時期に重なる「ダブルケア」の実態を知ってもらおうと、各地の支援団体が啓発活動に力を注いでいる。2021年に「ダブルケア月間」(2月)が定められ、コロナ禍も明けたことで団体間の連携が進んでおり、相談先が少なく、孤立しがちな現状への理解を呼びかけている。(島香奈恵)