1. 2024/02/09(金) 18:21:59
ユリコさんの会社では、コロナ禍ではリモートワークをしていたが、コロナが収束し始めると、出社かリモートワークかは各部署が判断できる“ハイブリッドワーク”に転換。当時はユリコさんも月の出社は3回ほどだったという。
「出社に加えて、取引先に直行・直帰するのも月2回ほど。ほとんどが在宅勤務でした。でも仕事への支障は全く感じませんでした」(ユリコさん)
しかし2023年の夏、週5日出社の「命令」で状況は一変する。
会社からは、出社が必要な理由について明確な理由は説明はなく、幹部に説明を求めた社員には「業績を引き上げるためには、会社としての連帯が必要」などと説明があったという。
「私の部署にも子育て中の社員が何人もいたので、上司に『せめて出社日数を減らしてほしい』と掛け合っていました。が、会社側は『コロナ前は週5日出社していたのに、なぜできないのか』と言うばかりでした」
セキュリティー対策として、パソコンを社外に持ち出してのリモートワークも原則禁止になり、子育てや介護中の社員は、出社中にすべての業務を終える必要に迫られた。
結果的に特に小さい子供がいる社員が、次々と退社してしていったという。
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コロナを経て「週5出社」に逆戻りさせた企業のなかには、離職者が相次いでいるケースもあります。出社強制を決めた企業のなかで何が起きているのか、それぞれ別の企業に勤める女性社員3人に聞きました。