1. 2024/02/02(金) 11:42:44
…「恋愛中は熱病のような状態になるんですけど、、、終わります。終わるんです」
ドーパミン優位の興奮状態のような恋愛関係は数年しか持続しないので、そのあとも関係性を維持するためには、安らぎや癒やしをもたらすオキシトシンというホルモンが豊かに分泌されるような関係性に移行していく必要があると説く。オキシトシンは、信頼できる相手との会話やスキンシップによって分泌される。
さらに、浮気を科学する。ゴリラとチンパンジーとヒトの、精巣のサイズやペニスの形状を比較して、それぞれの種におけるオス・メスのパートナーシップの違いに着目する。ヒトはもともと乱婚的であった可能性が高いと推測されるのだ。
「乱婚ということは、浮気をするのはオスだけじゃないですよ。メスもします」
「やべー」
「やべー、じゃない!」
「だからって、浮気を肯定しているわけではないですからね。大問題になりますからね。よく考えてください」
そこで生徒が手を挙げる。
「先生、ここでの浮気っていうのは、風俗も含まれていますか?」
「うーん、そうじゃないかな。日本では性風俗産業が活発です。夫婦のセックスレスの多さとも関係があるかも。その問題は次回以降にやります」
出典:jbpress.ismcdn.jp
「日本の性教育は予防教育になりがちです。でもそれって、家庭科で食について学ぶときに、肥満や食中毒を防ぐみたいな観点だけになってしまうのと同じですよね。食の満足度ってぜんぜん違う話じゃないですか。性についても、もっとポジティブな側面に触れたい。自分が満足するだけじゃなくて、パートナーとちゃんと話し合って、性的にも充実したしあわせな生活ができるように」
龍崎さんは、大学では家族社会学を学んだ。海城で家庭科を教えるようになって15年が経つ。勤め始めた当時はジェンダーという観点も皆無の時代。エリート学生による性的暴行事件も世を騒がしており、性やジェンダーに関する教育の必要性を強く感じた。
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中3の3学期に、5週分の授業を「パートナーシップ」の授業にあてている。1週目は「自分の性を見つめよう」。2週目は「恋愛」。3週目は「性と健康・幸福」。4週目は「産まない性から考える」。5週目「性暴力・性犯罪」は。今回見学させてもらうのは2週目の「恋愛」。