1. 2024/01/12(金) 10:04:30
「精神に障がいのある方の家族」といっても、知的障害者と精神障害者の家族では、その深刻度が異なるという。そして、「兄弟姉妹」といっても、20~70代など、世代によっても「しんどさ」に差がある。それなので、45歳以下の会を立ち上げた。
「僕のような知的障害のきょうだい児は、母が障害のある兄と共依存状態なので、早くグループホーム入所を検討してくれないかなど、緊急性が低いんです。だけど、精神障害者のきょうだい児は毎日がつらい」
統合失調症の兄を持つ20代の妹が「兄が暴れる。全裸で外に出てしまうので、措置入院と退院というサイクルを3ヵ月周期で繰り返している。今は入院していてホッとしているが、母からは“お兄ちゃんの今後をよろしく”と言われる。皆さんはいつきょうだい児であることを受け入れられたのか」という不安を打ち明けたことがあった。50代の女性は「私なんか受け入れられたのはここ数年よ」と答えた。それくらい長期に渡り、きょうだい児たちは葛藤し続けている。
「親は“子育てがどんなに大変か”というけれど、きょうだい児たちは“産まれた時から自分の境遇を選べなかったやん”と思うんです」
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重い病気や障害を抱える兄弟姉妹がいる子どもを「きょうだい児」というが、その認知度はまだ低いのが現状だ。きょうだい児の多くは、子どもの頃、親からの愛情不足に悩み、大人になると結婚や親亡き後の兄弟姉妹の世話に対する不安を抱えて生きている。2021(令和3)年の厚生労働省の調査では、日本のきょうだい児はおよそ666万人前後と推測される。自身も4歳年上の重度知的障害の兄を持ち、兵庫県精神障害者家族会連合会(以下、兵家連)の理事で、就労支援A・B型事業所を経営する(株)ジルベルトの代表取締役・福田裕士氏(34歳)にその実情を聞いた。