1. 2023/12/24(日) 16:30:01
コロナ禍に同世代で、同じく未婚の女性と数年前にこんな会話があった。
「久乃は年賀状を書いていて、えらいね。ちゃんとしてる」
「いや、そんなことはないけど、もう私もやめるよ」
「私は離婚した瞬間から、書くネタもなくなってやめたけど」
「結婚していたときは、写真付きで送ってくれたよね」
「親戚に『子どもはまだか』と言われるだけで、途中から辟易していたけど」
「それな。年賀状のデザインをアプリで探すでしょ。あれ基本は“結婚しました”“子どもが生まれてすくすく育っています”の写真付き年賀状のテンプレートが、8割なんだよね」
「当たり障りのないデザインはあるけど」
「 “マンション買いました!” “独身復帰(離婚)しました!”とか、“海外移住しました”とか、女の生き方を固定しないタイプ、あったら楽しいよね」
「確かにそれなら年賀状、書く気にもなる」
「あと独身だと、年賀状に使う写真もそんなにないじゃん。おばさんの写真なんてさー……、誰も見たくないだろうし。風景やごはんの写真もねえ」
(略)
ひょっとしたら私の調べ方が稚拙なのかもしれないけれど、アプリで年賀状のデザインを探すと、圧倒的に“写真付き年賀状”が多い。どのテンプレートもキッズモデルを使用した、笑顔のあふれるタイプのものだ。
「あ、私、ターゲットにされていない……」
人はCMからターゲットにされていないと感じると、一気に老け込むと聞いたことがある。(略)
来年の辰にはもう間に合わないが、2025年の巳年は、単身が書くと想定をしたデザインをぜひ検討してほしい。“昇進しました!”“年下の彼氏と住んでいます”なんていう見出しと、モデル写真つきで、パンチの効いた年賀状デザインのテンプレが選べたら心が沸き立つし、頑張って書く。
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そんなマメおばさんがなぜ年賀状を書かなくなったのか。業者で印刷される“写真付き年賀状”に1つの理由がある。(略)現時点で独身の私は、この“写真付き年賀状”に憧れがあった。