1. 2023/12/20(水) 11:25:31
「仕事の受注が元のようになく、食べていくのが精いっぱい。返すのは難しい」。特例貸付を利用した滋賀県東近江市内の外装業の男性(60)は打ち明ける。コロナ禍で住宅取引が減って親会社から仕事がもらえなくなり、生活に困って一昨年初めから計150万円ほど借りた。
住民税非課税世帯は返済が免除されるが、男性は対象から漏れ、来年1月から返済が始まる。コロナ禍が5類に移行した今も原材料高騰の影響などで受注は戻っておらず、親戚からの借金や節約で何とか暮らしているという。返済に向けて社協職員と相談はしているものの、「元々、余裕がある暮らしをしていたわけでなく、よほど生活が上向かないと正直厳しい」と声を落とす。
訪問や電話で連絡がつかず状況が不明になっているのが26・7%に上り、県社協は今なお生活に困っている利用者は多いとみている。
出典:i.imgur.com
全国の貸し付け総額は計1兆4千億円に上る。
+2
-42
新型コロナウイルス禍で収入が減った世帯への特例貸付金が返済の時期を迎えている。貸付が人々の生活を支えた一方で暮らしが元に戻らず、返済に苦しむ人は多いとみられ、貸付・回収業務を担う滋賀県社会福祉協議会が利用者アンケートなどを通じて支援のあり方を検証している。