1. 2023/12/05(火) 21:38:09
(1)サンクコスト
簡単に言えば「今までがんばったのにもったいない」ということです。
そのため、冷静に考えれば今すぐにでもやめるべきなのに、続けてしまう。
そしていつの間にか損失が大きくなってしまう。これがサンクコストの罠です。
(2)正常性バイアス
職場でも、かなりやばい状況になっても「まあ大丈夫だろう」とぎりぎりまで動かない人もいます。そして気が付けば会社がなくなるだとか大事になることもあります。正常性バイアスが強い人も逃げ時を見失いやすいと言えます。
(3)防衛機制
たとえば、有名なのはイソップ童話の「すっぱい葡萄」でしょう。自分には取れない葡萄のことをキツネは「あれは酸っぱい葡萄だから食べられなくていいのだ」と思ってしまう。ここでは、自分を正当化して気持ちを落ち着かせようとする防衛機制の「合理化」が働いています。
これらを踏まえると、「逃げる」判断は遅くなる可能性の方が高いと考えても良いでしょう。(1)も(2)も(3)も、無意識のうちに働いてしまうので、完全に影響を受けないようにすることは難しいかもしれません。「こういったものがある」と知っておくだけでも充分です。
心のどこかに「逃げるとしたら」「逃げた方がいいのかな」などと「逃げる」という単語が湧き出てきた時点で、逃げてもいいのです。
しかし、すぐに逃げる判断もできないかもしれません。そこでこうしてみてください。
「『逃げる』という言葉が頭に出てきたら、出口を決める」
つまり逃げたい気持ちが少しでも出てきたら、「○○になったら逃げる」というラインを設定しておくのです。
たとえば、「次のタイミングで昇進できなかったら、転職する」「次同じようなトラブルが起きたら、即仕事を辞める」「次の資格試験で合格できなかったら、あきらめる」などといった具合にです。
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不本意な仕事から離れるには、どうすればいいのか。