1. 2023/11/22(水) 11:49:59
「雇用破壊の元凶となったのが1995年に日経連(今の経団連)が出した『新時代の日本的経営』と題する報告書です。この中で日経連は、いつでも使い捨てにできる激安労働力の『雇用柔軟型』を提言しました」当時、バブル崩壊から数年がたち、どの企業も過剰な債務や設備、人員を抱え経営悪化に陥っていた。それを救済するため日経連が新設を提言したのが、「雇用柔軟型」という低コストで雇用の調整弁に使える便利な労働者グループだった。パート、契約社員、派遣労働者といったいわゆる「非正規雇用」だ。今では非正規雇用は約2千万人と、労働者全体の4割近くに達する。雨宮さんは言う。
「つくられた貧困であり、つくられた生きづらさであり、つくられた非正規雇用です」
そして、コロナ禍で「この国の底が抜けた」と雨宮さん。
「あらゆるところに貧困リスクを抱えた人がいます。特に女性が増え、若年化しました」
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日が落ちるころには、広い公園を埋める長蛇の列ができた。 10月下旬、東京・池袋にある東池袋中央公園。生活困窮者を支援するNPO法人「TENOHASI(てのはし)」が月に2回行う、弁当の無料配布に並ぶ人たちだ。中高年男性が多いが、若者や女性の姿も目立つ。 「本当に助かります」