1. 2023/11/18(土) 09:32:39
「卵管の状態から2人目はできにくい」。滋賀県の会社員の女性(39)は、医師に告げられていた。長男(10)は自然妊娠できたが、出産後、不妊治療を始めた。
…6年間の治療の末、2022年に長女(1)を授かった。「地方は専門クリニックが少なく、子育てや仕事をしながらの治療は大変だった。この子を一人っ子にさせたくないという思いを支えに頑張ることができた」。女性は振り返った上で訴えた。「誰にも言えずに不妊治療に向き合っている人たちがいることを知ってほしい」
■サポート課題に
2人目不妊の原因については、第1子の出産後に子宮筋腫や卵管癒着が悪化して、次の子を妊娠しにくくなるケースが指摘される。またそもそもの晩婚化・晩産化もあり、1人目出産後には年齢がさらに進む。卵子の老化で、35歳ごろから流産の確率が高くなることも知られている。加齢による精子を作る機能や精子の質の低下という男性側の問題もある。
ある専門医は「2人目不妊は、不妊治療を受ける人の2割くらいいる」と語る。希望する人が子どもを産み育てられるよう、サポートが課題になっている。
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次の子をなかなか授かれないことは「2人目不妊」と呼ばれる。不妊治療と子育てとの両立など「1人目とは全く違う大変さがある」と当事者は語る。