1. 2023/11/15(水) 21:51:39
この活動を続ける理由は、村上さん自身が母子家庭になった時に、人は一人では生きていけない、一人で何もかもやっていくのは不可能だと痛感したからだという。
人生には誰かの助けが必要なときもある。だが、元受刑者に手を差し伸べる人は決して多くはない。本人が罪を悔い改めて立ち直ろうと努力しても、社会から排除され孤立してしまうと、犯罪を繰り返すという悪循環に陥る。その悪循環を断ち切るためにまず必要なのが、「仕事」と「居場所」なのだ。
(中略)
このような素晴らしい活動をしている村上さんだが、好意的な意見ばかりが寄せられるわけではないという。元受刑者に対する世間の風当たりは想像以上に強い。だが、どんなに批判されても、村上さんの心が揺らぐことはないようだ。
村上結美さん:「誰かがそういった活動をしていかないと、結局(元受刑者の)働き場所がなくなっちゃうので、私は批判されてもやっていきたいと思います」
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愛知県東郷町にあるコウエイ物流の社長・村上結美さんは、11年前、離婚をきっかけに会社を立ち上げた。当初はトラックが2台だけしかない小さな運送会社で、幼い息子たちを家に残し、夜遅くまで慣れない仕事を必死でこなした。その頑張りが実を結び、現在はトラックも15台に増え、会社の経営も安定した。だが、村上さんは働き詰めで息子たちにさみしい思いをさせたことを、ずっと後悔していた。息子たちにとって自慢の母親になりたい。背中を見せるために何かできることはないか。そんな思いで始めたのが「元受刑者を積極的に雇うこと」だった。