1. 2023/11/15(水) 09:51:40
「右目にナイフを刺そうとしたのですが、カツンと音がして跳ね返った。たぶん、目の周囲の骨に当たってしまったのだと思います」
ヒグマの反応は速かった。船板さんから身を離すと、即座に大原さんに襲い掛かってきたのである。
「右の前足で足を払われて、自分が尻餅をついて倒れたところに、クマが圧(の)し掛かろうとしてきた。そこで自分はクマの顎を左足で押しだし、ともえ投げのような体勢を取った。数秒の間、その状態で膠着(こうちゃく)したものの、クマも負けじと顔をグーッと押し付けようとしてくる。同時に爪が太ももの裏あたりに食い込んで、太ももの肉ごと持っていかれそうになりました」
そこで大原さんは命を賭した勝負に出た。
「一か八かで、クマの喉元にナイフを刺そうと考えました。左足の力を緩めて、前屈みのクマの頭部が手前に落ちる形に仕向けた。結果的には手に握っていたナイフが狙い通り、首元に突き刺さってくれました」
ヒグマはこの反撃に怯み、後退し始めたという。再び、船板さんが言う。
「4、5メートル離れたところでクマが止まって、われわれとにらみ合いになりました。クマの首にはナイフが刺さったままで、首からは血がダラダラと流れていました。向こうも深手を負わされたので、けん制していたのでしょう。時間にすれば1分もないはずですが、ものすごく長く感じました」
その後、ヒグマは血を垂らしながら、山中に消えていったという。
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