1. 2023/10/29(日) 16:42:08
――美大が見直されていると聞きました。就職も好調のようです。
「確かに美大を希望する高校生が増えています。以前は美術=ファインアートという捉え方で、美術を学んだ後の就職先について心配されている方も多かったと思いますが、今はどちらかというとファインアートよりもデザイン重視です。このデザインという学問分野が非常に人気を集めています。例えば、メディアがアナログからデジタルに転換していますので、企業のホームページを作る部署、企業内情報を動画にして配信する部署、それらは全て“デザイン”になるわけです。『毎日、油絵を描いて就職なんかできないよ』のような声はもう昔話です。武蔵野美大のクリエイティブイノベーション学科の就職はとても好調と聞いています」
(略)
美大生の就職先で興味深いのは金融機関です。店舗を構える場合、顧客の動線や窓口をデザインする必要があります。その際、美大出身者の知識やデザイン力が生きるそうです。ホームページなどコンテンツの作成にも役立ってくれます。ホームページの作成などはアウトソーシングで外部企業に丸投げという会社もありますが、全てを外部発注にしていたら企業内にデザインの知識や人材が蓄積されません。企業の付加価値を高めるためには『デザイン力』『クリエイティビティー』が極めて重要です」
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かつては「就職できない」の悪評は昔話...