1. 2023/10/23(月) 12:35:19
「能力が低いのは、ダメな遺伝子を与えた親が悪い」から両親を訴える…「何でも他人のせいにする人たち」はなぜ生まれた?(住吉 雅美) | 現代新書 | 講談社(1/2)
gendai.media
■何でも他人のせいにする人が増えてきた
訴訟社会になると、妙な訴訟が出てくる。自分がいま社会で苦労しているのは、自分に十分な教育を与えてくれなかった母校が悪いといって出身校を訴えるとか、自分の能力が低いのは、ダメな遺伝子を与えた親が悪いといって両親を訴えるなどである。
こういう訴えを本気でする人々は、何でも他人のせいにして生き抜こうとする幼稚な人々なのだろうと思う。他人のちょっとした粗を発見して、それを手掛かりに自分の利益を引き出そうとする、そういう関心でしか他人と関われない哀れな人々である。そういう連中にとって法律の知識は格好の武器になってしまう。
法律は、社会に秩序をもたらすルールであるが、一方で法律に頼り過ぎることは人間の力を衰えさせる可能性がある。
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