1. 2023/10/20(金) 11:48:23
仕事を通して、性被害の加害者とも関わるという藤井氏は「性加害というのは単純に性欲だけではなく、支配感情などといった心理的な歪みを満たすために行うことがある」と説明した。また、藤井氏は「性加害者には自分の行為を正当化する特異な考え方・捉え方があり、治療が難しい」と話す。
「再犯を予防するために特異な考えを修正していく必要があるが、『この考えを消し去ってください』というのは難しい。なぜなら自然と湧き上がってくるものだからだ。そのため、異なる考え方・捉え方もあるとカウンセリングで伝える、あるいは集団セラピーのような形で他者の意見も聞き、様々な見方を足していくことで特異な考えを薄めていく」
「抑えていても『ここぞ』という時に、自分の本能・強く思っていることが出てしまうのでは?」という問いには「だからこそ性犯罪歴がある人を仕事で子どもに関わらせないようにする日本版DBSが大事。そんな特性を持った人が物理的に子どもに接する機会を減らすことで、再び犯罪者にならないよう予防するのだ」と答えた。
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塾講師による盗撮や教師による猥褻行為など、子どもへの性加害事件が相次いでいる。子どもを守るために何ができるのか? 『ABEMAヒルズ』では、加害者側の心理について明星大学教授で心理学者の藤井靖氏に聞いた。