1. 2023/08/31(木) 10:28:55
――早ければ早い方が良いと思ってしまいがちですが、いかがでしょうか?武内伸賢さん 歯科医師によっては、永久歯が生えてからでないと治療しなくて良い、治療できないという見解の人もいます。一方、大人の歯と乳歯が混在している混合歯列期から矯正治療を始めたほうが、理想的な噛み合わせで顔も成長していくとする歯科医師もいます。歯科医師によって見解が違うところもあります。当院での矯正治療は、基本的に永久歯が揃ってから始めています。歯並びはある程度遺伝するので、気になれば小児歯科医で診てもらうと良いでしょう。そうでなければ、そこまで急がなくても大丈夫です。
――来院される患者さんの中には、歯並びが原因でいじめの対象になるのではと相談する親もいますか?
武内伸賢さん いじめの対象というよりは、子どもの歯並びが悪ことを気にしていたり、ネットの情報で虫歯や歯周病を心配されて来院される親御さんがほとんどです。たしかにひと昔前では、歯のワイヤー器具が目立つので、子どもがからかわれるケースもありました。最近ではだいぶ一般的になってきていますし、欧米圏では矯正治療が自己管理のステイタスの1つであることをお伝えしています。矯正治療中の気持ちの持ち方について話しをすると、だいたい理解していただけます。
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子を持つ親にとって気になる我が子の歯並び。虫歯や歯周病のリスクが高まるケースや、「出っ歯」「ガチャ歯」「滑舌が悪い」などがいじめの対象になる場合もあり、子どもの健康面・心理面への影響は大きい。子どもの将来のために早くから歯科矯正を考える親は多いものの、乳歯から永久歯への生え変わりもあり、その適切なタイミングがわかりにくい。そこで、子どもの矯正治療について、共立美容外科・歯科の歯科医師・武内伸賢さんに聞いた。