1. 2023/08/29(火) 12:50:45
現場の教師たちによれば、ストレスを抱える子供たちの間で深刻になっているのが、スクリーンタイムの増加の問題だという。スクリーンタイムとは、スマホやタブレットを操作している時間を示す。2020年秋に、前出の「コロナ×こども本部」は、保護者にコロナ禍の前と比べた子供のスクリーンタイムの変化を尋ねた。すると、全体の41%に当たる保護者が、「1、2時間増えた」「2時間以上増えた」と答えたのである。
スクリーンタイム増加の問題はかねて指摘されていたことだが、増加した子とそうでない子とでは何が違うのか。子供のネット事情に詳しい竹内和雄(兵庫県立大学教授)は次のように語る。
「ストレスのない子より、学校や家庭でストレスがたまっている子の方がネットにのめり込みやすいと思います。学校に合わない子供は、昔ならヤンキーになって非行グループに入っていましたが、今はネットやゲームに自分の居場所を求めるようになっています。つらい現実から逃れる方法が、非行からネットに移りつつあります」
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不要不急の外出を行わず、街では密閉・密集・密接の3密を回避、さらにはマスク生活を余儀なくされたコロナ禍の3年半。日本人が素直に従ってきたこの「新しい生活様式」は、成長途上にある子供にどんな影響を与えたのか。現在の子供たちの心と体を徹底検証する。