1. 2023/06/21(水) 23:50:18
現在の制度では、私立高校の年間授業料が60万円未満の場合、世帯年収に応じて一定額を各家庭が負担し、残りを国と大阪府が負担しています。
60万円を超える分については、年収800万円未満の世帯については学校側が負担。
世帯年収が800万円を超える場合は、各家庭の負担となっています。
出典:fnn.ismcdn.jp
私立高校側は、授業料が60万円を超える学校も少なくないため、教員を減らすなどのコスト削減の結果、教育の質の低下を招くことになるのではと懸念しています。
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その一方で、近隣他県に住んでおり、大阪府の私立高校に通う生徒は、完全無償化の恩恵を受けることはできません。
兵庫県の灘高校の前校長もこの点に言及。
灘高校 和田孫博 前校長:
兵庫県の生徒にも同じ条件が整わないわけですから、(兵庫)県内の生徒がまあ、ある意味で“不公平で不利”というようなことは、認められないかなという風に思っております。
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金子恵美氏:
無償化自体は、保護者の方にとってはありがたい、歓迎したいということもあると思うんですが、一方でこれまで授業内容充実のために投資をしてきた学校側からすると、学校側の負担が増える。そうなればこれまでの高い教育の維持というのが、非常に難しくなるという可能性があることを、保護者の方もやっと分かったのではないかなというふうに思うんです。
私学である理由って、施設の良さ・きれいさとか、先生の指導が手厚いとか、ここになるので、人件費と施設運営費を削るとなると、これはとても痛いことだと思うんですよね。
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名門・灘高前校長も「不公平」と非難 大阪府の高校授業料“完全無償化”に私学反発 そのワケは?|FNNプライムオンライン