1. 2023/05/31(水) 22:23:36
「当店では、商品バーコードの読み取りから精算まで、すべてお客様が行なう“フルセルフレジ”を採用しています。私たちは『バーコードが読み込めない』といったお客様の対応をしますが、『(操作を)教えるヒマがあるなら、あなたがやってよ!』と言ってくる方も少なくない。1人に対応すると、それを見ていたお客様が次から次に『俺も、私もやって』となってしまう。有人レジより余計な手間が増えた印象です」(前出・40代女性パート店員)一方で、セルフレジを悪用した「万引き」も増加傾向にあるという。別の都内スーパーの40代男性店長の話。
「バーコードの読み取りミスなどから『誤って精算前の商品を持ち出してしまった』というケースが増えています。店側も、マニュアルで定めた“特に不審なケース”ではお客様に声掛けしますが、“うっかり”の場合もあるので、判断が難しい。そうしたケースはお客様が“あらぬ疑いをかけられた”と怒り出すなどしてトラブルになりやすく、悩ましい問題です。精算を巡るトラブルは、有人レジ時代に比べて圧倒的に増えていますね」
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人手不足の解消や業務の省力化などを狙って、スーパーやコンビニで相次いで導入されるようになった「セルフレジ」。商品のバーコード読み取りから会計操作までを客自身が行なうため、慣れない中高年層を中心に戸惑いの声は多い。ただ、戸惑っているのは来店客ばかりではない。街中のスーパーや飲食店では、セルフレジでの精算を巡るトラブルに店員側も苦慮しているという現実がある。