1. 2023/05/12(金) 11:25:24
リナさんは複数のクラウドソーシングサイトに登録し、未経験や初心者でも受注できる仕事に片っ端から応募したそうだ。
「芸能人のまとめ情報、商品PR、子連れおでかけ情報など、私ができそうな仕事には報酬も見ずに応募しました。2000文字の原稿を1日かけて書いて100円しか報酬が貰えないものでも実績作りになると思い頑張りました。
ひと月1万円に届かない報酬しかありませんでしたが、以前と比べるとライティングスキルは整ったように思います。そしてその頃から、他のライターさんはどのように案件を獲得しているんだろうと気になるようになったんです」
(中略)
自分にとって有益な情報はないかと終始SNSにベタ張り状態になっていったという。リナさんが”フリーランス”の活動に積極的になればなるほど、その反動は思わぬ形で家族に影響をもたらしていく。
「SNSに熱中しすぎてしまって、食事を作る時間が遅くなったり、子どもに動画サイトを見せて子守を任せてしまったり。
熱中すると周りが見えなくなるタイプなので注意しなくちゃいけないとは分かっているのですが、もしかしたら良い条件の案件情報が流れてきているかもしれないと思うと、何度もSNSを開いては、案件情報をチェックしたり、コメントしたりしてしまうんです。
毎日何時間でも見続けて、気が付いたらあっという間に夕方、なんてことはザラにあります」
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都内在住のリナさん(仮名、38歳)もコロナ禍のなかで、未経験からフリーライターになった専業主婦のひとりだ。本人はやる気に満ちて活動する一方で、その働き方に周囲が理解してくれないことに悩んでいるという。「出産直後の大変な時期がひと段落して、ふと、働きたいなぁと思ったんです。でもコロナ禍の時期だったので、自分が働きたいと思える求人があるのか不安でした。そんな時に見つけたのが”フリーランス”でした。私としては充実した毎日を送っているのですが、結果しか見ていない家族や友人からは冷ややかな目で見られているのがすごく辛いです」