1. 2023/05/01(月) 13:16:50
結論は、メンタルヘルス状態はLINE利用者で良好であり、Twitter利用者はよくないというものでした。都民2万1300人を対象としたアンケート調査です。これによると、若年者のSNSを利用するための機器の所持率はほぼ100%ですが、高齢者も62.3%はSNSを使っていて、全世代を通じてLINEを使っている人が多かったとのことです。
主観的幸福度は、若者はInstagramの閲覧、中高年はFacebookへの発信、高齢者はLINEでのやり取りと、それぞれ相関がありました。年代に応じてこれらのSNSを活発に利用することは、メンタルへルスに好ましいという結果です。
また悩みや抑うつについても、同じ傾向がみられました。LINEのような家族、友達との連絡ツールとなっているSNSは、リアルでの関係がうまくいっている限りにおいては、現代に欠かせないコミュニケーションツールであることが、この研究でも示されています。反対に、はまるほどメンタルに悪いのは、Twitterでした。
幸福度、悩みや抑うつは、Twitterの頻繁な発信と関連がありました。中年層・高齢者層においてのみ、孤独感がTwitterの発信頻度と相関があったことは、Twitterで誹謗中傷ばかりの投稿で暴れている匿名アカウントを見ると、なるほどという気がします。たしかに、匿名での発信、やり取りが多いTwitterでは、攻撃性に富んだ誹謗中傷が問題となっています。
+46
-14
SNSとメンタルヘルスには興味深い関係がある。早稲田大学の西多昌規教授は「SNSも使い方を誤ると、メンタルヘルスに良くない。特にTwitterの利用には、注意したほうがいい」という――。(第3回)