1. 2023/04/07(金) 16:01:51
■坂本龍一氏が2001年刊行の対談本で語っていた「ダウンタウン理論」
まず天童氏が、電車内で少し肩がぶつかっただけで暴力沙汰に発展しそうな“秩序の崩壊”を指摘。この感覚を共有していた坂本氏が、理由のひとつとして挙げたのがダウンタウンなのです。
<僕には、ダウンタウン理論というのがあるんですよ。(中略)ダウンタウン前とダウンタウン後で日本人の心は大きく変わった。>
出典:joshi-spa.jp
<結局、子どもたちはみんなダウンタウンをやっている。だって、いまのいじめとか少年犯罪のパターンって、ほんとダウンタウンそのままじゃない? 松本人志はあのすごい才能で、そういう社会を啓示したんだよ。>(p.119)
こうした価値観が刷り込まれると、<「いじめてなにが悪い」から「人を殺してなにが悪い」に行き着くのは早い。>(p.120)と考えるから、坂本氏は危惧(きぐ)を抱いていたのです。
出典:i.imgur.com
坂本氏はダウンタウンそのものを批判しているのではなく、彼らが生み出されるに至った歴史の過程に、日本の問題点を見ているのです。
教員による学校教育だけでは不十分だとして、現状をこう分析する。
<やっぱり、親なんだよ。教えられるのは親であり、地域のコミュニティーであり、社会だもん、それが機能していないってことだよね。>(p.84)
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3月28日に坂本龍一さんが亡くなりました。ダウンタウンの松本人志も4月3日に自身のツイッターアカウントで追悼。両者の交流は音楽にとどまりません。しかし、その後ダウンタウンに対して坂本さんが疑問を投げかけた言葉がいまクローズアップされています。…