1. 2023/04/03(月) 21:42:22
グローバルの頂点ともいえる、国際機関での実態はどうなっているのだろう。詳しく話を聞くために、スイスの国際機関で働く日本人の友人に連絡をとってみた。「特に国際機関においては、博士、修士、学士の順に非常に学歴主義が強い。本当の意味での『即戦力』が求められているから。
日本だと博士号とかまで進むと就職に不利みたいな話も聞くせいか、35歳が上限の国際機関の若手人材プログラムでも、欧州の出身者は28~30歳が多い一方、日本人は33~35歳くらいが多い印象。
国際機関では上の役職になるほど学位が優位になる。修士号保持者は職務経験が10年ないと応募できないものでも、博士号保持者は2~3年で応募できるなど、長い目でみるとキャリアアップの近道になることもある」(スイスの国際機関で働く友人)
ただし面白いのは、「進路」における学歴格差はないこと。
欧州での「学歴主義」は単に「専門主義」にすぎない。あくまでビジネスにおいて業務を遂行するうえで求められるだけ。
相手の社会的地位や、学歴、職業、年収は、一切プライベートには関係ないことが多い。
人間関係において、「たくさん稼いでいるひとがスゴい」「年収〇〇円以上でないとパートナーとしては不適切」というような発想は男女ともにないのだ。
例えば、いわゆる「恋バナ」を含め、好きな異性のタイプとしてお金の話をしようものなら、「彼女はお金が好きなひとなんだね」と苦笑いをされる。
日本では「会社はどこですか?」と聞くことは公私ともに多いが、こちらでは特定の会話の流れがない中で聞くのは、「あなたは何歳ですか?」といきなり聞くに等しいくらい失礼だ。
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ベルギーの大学院で学んでいる筆者ですが、周りの留学生たちは当然のように3カ国語を話せるといいます。日本で働きながら修士課程を取得した筆者。欧州の根強い「学歴社会」を前に劣等感を感じることもあると言います。